預金の金利にあまり期待ができない昨今では、投資信託等による資産形成の必要性が高まっています。
通常の投資では、株式・投資信託の配当金(分配金)や値上がり益に対して、20.315%の税金がかかるところが、NISA口座で運用した利益には税金がかかりません。つまり、NISA口座で運用すると、投資で得た利益がまるっと手に入ります。
2024年からNISA制度の内容が一新されますが、具体的にどのように変わるのか気になる方やそろそろNISAを始めてみようと考えてている方もいらっしゃると思います。
ここでは、初心者が知っておきたい!新nisaの始め方をわかりやすい5つのポイントで解説していきます。
NISAの口座を開設する証券機関を決めて申し込みをする
まず初めに迷ってしまうのが、NISAの口座を開設するための証券会社を選ぶこと。ネット証券や今では地方銀行でもNISAの口座を開設することは可能です。
注意したいのが、新NISAとつみたてNISAは併用ができません。ご自身にあった方を選んで投資を進めましょう。ただし、新NISAの1階部分については、つみたてNISAへの移管(ロールオーバー)が可能です。
証券会社 | 手数料 | 投資信託 | IPO | 海外株 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 無料 | 2673本 | 85社 | 9ヶ国 | 公式サイト |
楽天証券 | 無料 | 2663本 | 74社 | 6ヶ国 | 公式サイト |
松井証券 | 無料 | 1598本 | 56社 | 1ヶ国 | 公式サイト |
大きく違うのは買付手数料や売却手数料の違いや取り扱っている投資信託の数が違うかの差です。マイナーな投資先がいい方は口座開設を吟味する必要がありますが、オーソドックスな投資先でよければご自身がなじみ深いところで、開設するのがいいでしょう。
おさえておきたい新NISAの特徴
現在のNISA制度は「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3種類があります。
2024年より、新NISA制度が改正され「一般NISA」が「新NISA」として制度が一新します。
ここでは新NISAの変更点を大きく3つあげられます。
投資期間が5年延長する
新NISAでは、投資可能期間が2024年~2028年までになります。
現行の一般NISAは、2023年12月末まで新規投資ができます。そのため、2023年中に投資した分は、2027年12月末まで(その年を含めて最長5年間)は非課税運用ができ、そのまま保有もしくは売却することができます。
一方で、2024年1月1日以降に新規口座を開設し、投資する場合は新NISAのルールが適応となり、2028年12月末まで投資が可能です。
非課税投資枠が2階建て構造
新NISAは非課税枠が2階建てとなり、1階の「つみたてNISA」と2階の「一般NISA」で運用ができます。
原則、1階部分を利用しないと、2階部分で投資することができません。
1階部分の投資枠は最大20万円ですが、すべて埋める必要はなく、少額でも対象商品の積立投資を行えば、2階部分の利用が可能となります。
ロールオーバーが可能
非課税期間が終了した際に、NISA口座で保有している金融商品を翌年の非課税投資枠に移管(移行)することができます。この移管のことを【ロールオーバー】と、いいます。
ロールオーバー可能な金額に上限がないので、時価が非課税投資枠を超過している場合も、すべてを翌年の非課税投資枠に移すことができることが特徴です。
現行の一般NISAに投資した資産は、現行制度のままで、最長2027年12月末まで非課税で保有可能です。しかし、その後も売却せずに保有しておきたい場合は、新NISAの2階部分にロールオーバーでき、移管した資産の非課税期間がまた5年間延長されます。
現NISAが新NISAの投資枠(1階と2階の合計122万円)を超えている場合は全額ロールオーバーが可能です。
122万円以上のロールオーバーは、その年の新NISAの枠は全て使い切ったことになります。
122万円以下の場合は、新NISAの2階部分の非課税投資枠(102万円)から枠を使用し、102万円を超過する場合は、1階部分の非課税投資枠(20万円)を使用します。
ただし、新NISAでは2階部分で投資することができない運用商品もあるため、その対象になる商品は、ロールオーバーすることはできません。
また、新NISAの非課税期間終了後は、1階部分の保有資産をつみたてNISAへロールオーバーすることも可能です。
本人確認の書類を提出する
新NISAについての制度がわかった上で、次は口座を開設するための書類の準備が必要です。
口座を開設するのは、個人番号カード、運転免許証、日本国内パスポート、健康保険証などの本人確認書類を提出する必要があります。
提出する方法はスマートフォンを使って必要事項の入力と個人番号や住所がわかるものを写真に撮って申込をする方法と書類を郵送で提出するものがあります。郵送の場合は、必要な書類をダウンロードし、マイナンバーなどの個人情報をコピーなど指定された書類を準備して郵送します。スマホの操作が苦手な人も郵送で対応可能です。
ただし、書類での申請では郵送後から本開設まで1週間前後の時間がかかるので、注意しましょう。
開設の手続きを進めていくとNISAの仮開設が行われます。仮開設が行われた後は各機関での書類確認と税務署審査が行われます。
NISAの口座開設完了の連絡を受け取る
現在はスマホで申請できる方法が多く、申請から翌営業日以降にログインIDをメールを受け取ることができます。書類での開設の場合は郵送でIDが送られてくる場合があります。
ログインIDを受け取ると本開設が完了です。
実際にログインをして、ご自身のアカウントを確認しましょう。
投資資金を入金する
口座を開設し、ログインまでの準備が完了しました。投資資金の入金をすると、いよいよ取引が開始されます。
投資するタイミングや金額はあなたの自由です。ご自身の投資スタイルに合わせて投資金額を決めましょう。
まとめ
今回は、初心者が知っておきたい!新nisaの始め方をわかりやすい5つのポイントで解説しました。口座開設をしてしまえば、あとは自動で入金することができます。
2024年からスタートする新NISAは非課税で投資できる期間や投資可能枠が拡大されます。
つみたてNISAに比べて年間82万円分の非課税投資枠が多く、2階部分の非課税投資枠では、投資対象となる商品が豊富なところも魅力といえるでしょう。
最初の一歩を踏み出して、新0NISAを利用して運用を始めてみましょう!
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